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  • 2014.02.15 Saturday

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【お財布のように工房を】、まとめ


                                     written by ANDADURA 

【お財布のように工房を】はANDADURA山本さんによる全7回にわたる連載記事。
首都圏から栃木・益子に引っ越し、いちから工房をつくる様子を山本さんの語り口によってお届けいたしました。
本記事はまだ雪降る時期から五月頃のお話となりますので予めご了承ください。

(各記事をクリックしてご覧いただけます。)

【お財布のように工房を その1】

【お財布のように工房を】その2

【お財布のように工房を】その3

【お財布のように工房を】その4

【お財布のように工房を】その5

【お財布のように工房を】その6

【お財布のように工房を】最終回


手創り市
http://www.tezukuriichi.com






【お財布のように工房を】最終回


                                     written by ANDADURA 

こんにちは。ANDADURAの山本です。
寂しい事に、今回の記事が最終回となりました。

最終回は「あとがき」です。
たった、6回分の記事にあとがきをつける必要があるのだろうか?
と聞かれたら、「あります。」と答えるだろう。
あとがきを書かないと、僕が落ち着かないからという、個人的な理由ですが、そんな最終回に、
お付き合い頂けたらと思います。

そしてこの記事を書いている現在は5月3日。
工房が出来たのが、3月9日の事だから、かれこれ2ヶ月近く経っている事になる。

そのあいだに、いろんな事があった。
3月9日には、工房祝いと称し、工房完成会をささやかながら開催し、さあ、これからこの工房で
やっていこうと思った矢先に、地震が来た。
3月11日の事…

話はそれるが、益子に引っ越しをして、工房が出来るまで簡易工房で制作し、工房が完成し、
工房での制作の過程で、強く感じた事は、工房というか、さらに大きく仕事場の重要性だった。

とある本で、吉本隆明さんが、良い会社(仕事場)の条件として、
「建物がよい事、お茶が飲めて、心休まる空間がある事」
(細かくは覚えてないが、ニュアンスはあっていると思う)
をあげていた。
その言葉にフムフムとうなづいてしまう。

というのも、簡易工房で制作していて、
「ここで新しいものは作れないな」という危機感を感じていたからだ。

仕事場を大きく定義するならば、
「頭の中のモノを外に出す為の媒体」と言っていいと思う。

例えば、僕が2泊3日の旅行に出かけ、工房に帰ってみると、工房には、ミシンもなにもなくなって
いて、画家のアトリエみたいに、イーゼルから絵の具まで、さらには、裸婦がポージング、挑発的な
眼差しを僕に向けていたとしたら?
僕は絵を描くだろう。

例えば、僕が2泊3日の旅行に出かけ、工房に帰ってみると、工房には、ミシンもなにもなくなって
いて、生徒が30人かそこら集まっていて、教科書を広げ、意欲的な眼差しを僕に向けてたとしたら?
僕は彼らに、何かを教えるだろう。

という事。

「建物がよい事、お茶が飲めて、心休まる空間がある事」
は、頭の中を外に出す為のヒントが隠れている。

「建物がよい事、お茶が飲めて、心休まる空間がある事」とは?
心地の良い環境で、適度にリラックスしている事。それが、頭の中を外に出す秘訣のように思う。

そんな事を考えながら、工房を作っていった。
だから、工房の完成は、ささやかながら祝いたくなる程、嬉しい出来事なのだ。

希望に満ちた予感、部屋の中に心地よい風が吹く。

3月11日に地震が来る。
原発の不安もあり、3月14日に益子を離れ、24日に益子に戻るまでの10日間でいろいろな事を
感じた。確かに未曾有の大災害だけど、そこで感じた事は、今まで感じつづけた事が、拡大したかた
ちとしてよりリアルに目の前に現れたのだと思う。

その時感じた、自分は何をすべきか?という問いは、
ANDADURAを始める時にも、そして始める際の原動力となった気持ちで、
それが、より明確なかたちをもって、感じれた事は、貴重だったと思う。

そして、24日に益子に戻り、工房にただ身を置く事で、少しずつ日常が戻って来た。
それは、工房の力だと思う。

そして、それから、少しずつ実際に工房を使いながら、手を加えたり、機材を入れ、
それに伴いほんの少し配置を変更したりし、今のかたちになっている。

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▲新しい機材と、配置が変わったテーブル周辺

そして、このかたちも完成ではなく、過渡期として、これからも変化してゆくだろう。

今回はここまでしかお伝えできませんが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

そして、正直に告白すると、僕は文書を書く事が嫌いではない。
いや、これでは、正直ではないな。

僕は文章を書く事が好きである。(うん、そうだ。)

だから、今回、記事を書かせて頂く機会は、念願の犬を飼った少年が毎日散歩に出かけるように、
心躍る事だった。
記事を書かないか?とのお誘いには、嬉々とした感情を(なぜか)隠しながら、返答した事を覚えている。

最後になりましたが、そんな嬉しいお誘いをして下さったスタッフの方々、
読んで下さった皆さん、
ありがとうございました。
と深々とお礼したいと思います。
もし、この記事を楽しみにしている方が1人でもいたのであれば、それは、とても嬉しい事です。

そして、文章を書くのが嫌いではない(またまたカッコつけて!)僕は、
デビューほやほやのロックミュージシャンの様に、
控え室で「アンコ〜ル」が聞こえて来るのを待っていたりするのである。

ANDADURA 山本祐介
HP http://www.andadura.net/

(END)


彼は文章を書く事が「好き」という。
彼の「好き」からは、モノ・コト・ヒトに対する愛情を感じ、
それを少し離れた益子のANDADURAの事を思い浮かべながらこうして記事を紹介してきた。
とりあえずこれで終わりという事だけれども、必ずアンコールを送りたいと思う。
いや、実はすで送っておりますのでお楽しみに。
ANDADURA山本さんのこれからに、
ご期待を!

編集員名倉
http://www.tezukuriichi.com






【お財布のように工房を】その6


                                     written by ANDADURA 

こんにちは。ANDADURAの山本です。
今回は少し工房の話を少し離れてみようと思います。
工房への移動によって、生活の場が廊下と呼んでも差し支えない様相を呈してきましたので、
工房の延長線での「部屋をつくる」です。

家のひさしが長く、部屋の中に光が入らず、暗く写真もあまり撮れませんが、
部屋の中を「こんな部屋ですよ!」と公表する事への抵抗感(部屋をつくるなんて自分で
言っておきながら)もあり、シャッタースピード1秒の世界が調度良かったりします。

部屋に手を入れたにも関わらず、部屋の中は、依然、廊下状態ですが、
時間も経ち、「廊下と呼ばれる事もやぶさかではない!」という心持ちが生まれて来たのも正直な所。
ささやかな部屋ずくりですが、ポイントポイントをご紹介してゆこうと思います。


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これは昔買った額に、近所のガラス屋さんにお願いして、鏡を入れて貰ったもの。
一人暮らしは長いものの、人生初姿見。祝。もう28歳なので、少しは身だしなみには、
気をつけねば、という意気込み。たかが鏡ですが、大きな一歩。

喫茶山本スペース
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おいしく飲み物を飲む為のスペース。
我が家の飲み物は、ここで作られます。
コーヒー、紅茶に、ココアに日本茶などなど。

ガスコンロ
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すらりとした足のテーブルを配した、キッチン。
我が家はプロパンガスなのに、コンロは都市ガス用という致命的な欠点はあるが、見てみない
振りで維持されている場所。

小畑さん
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我が家の畑。小さいスペースながら、愛嬌のある場所。
除草剤をまくのが嫌なので、庭の草むしりと兼ねて、
外での活動の場。小さい畑で小畑さんと呼ぶ事で俄然愛着が…

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ご飯や、お茶などを楽しむ場所。我が家にはテレビも無く、生活の場には、パソコンも無いので、
本を読んだり、ボーとしたりする場所。
ただいま友人が訪問中ですので、少々ハイテクなテーブル周り。

ねずみトラップ
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我が家の天井裏は、実写版トムとジェリー。毎日のように、猫がネズミを追っかけています。
おそらくトムとジェリーの作者もこんな環境だったのでは、と想像してしまいます。
毎日ネズミが逃げ切るので、アニメのリアリティーも体験的に裏付け。
そんなネズミの姿をみようと仕掛けた、自作トラップ。まだ、一度もかかった事無し。

と、こんな具合な生活スペース。
工房つくりの延長線での部屋作りと言ったものの、「関係ないな、これ。」という疑念は感じ続ける
ものですので、今回はさらりとこの辺りで、切り上げます。

そして、次回は最終回です。
工房を作りながら思った事、感じた事を、つらつら書いてゆきたいと思います。


手創り市
http://www.tezukuriichi.com






【お財布のように工房を】その5

 
                                     written by ANDADURA 

こんにちは。ANDADURAの山本です。
3月に入り、益子も暖かくなり、季節が動き、心もざわざわとする季節。
そんな、ざわざわの中、今日も工房を作っております。

そして、今回のこの文章は、嬉しい事に工房で書いています。
そう、完成したのです。
さらには、嬉しい誤算で、工房の壁にだけ断熱材が入っており、暖かく快適な工房時間。

さて、記事も5回目になりました。
今回は、『風に吹かれて7割突入編』です。

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前回の続き、床の仕上げ。床材はラワンのコンパネ。
「お金をかけずに、手間をかける」をモットーに選んだ安価な素材。

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ウェスにオイルを含ませ、オイルを床に塗ってゆく。
オイルを塗りながらも、「コンパネにオイル塗って良くなるんだろうか?」の疑念、邪念。
そんなものは無視して、塗り続ける。ゴシゴシ、ゴシゴシと。

コンパネだって手間と愛情を注いであげると、立派な素材に変身するのだ。

仕上がった、コンパネの質感を見て、「コンパネ」というネーミングが悪いんだなぁ、としみじみと。
ホームセンターで、「THEコンパネ」みたいな表現で売られているのは、不当な扱いだと思う。

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そして、懸念材料。天井からニョロリと這い出た木材。どう料理したものか…

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前の住人が置いていったであろう、5年分位の誇りの積もった照明。

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これも、激おち君でピカピカにした後、配線も新調して、立派な照明に変身。

この辺りで、7割に突入したなと実感。残すは、引っ越しのみ。

そして、引っ越し。仕事道具は全部、工房に移動。
レイアウトをあれこれ、変更したりし、まずまず、配置に。これからも 変化してゆくだろうが
一旦ここで、筆をおいて…

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納品棚と、事務棚。

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奥からの風景

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機材達。ミシンと漉き機は15度くらい傾かせて配置。その方が使いやすいのだ。

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そして、新しく購入したスチールラックを2台連結させて、革置き場に。
一番上をストック革に。その下が、使用する革。これで革の在庫管理がスムーズに。

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具材・道具置き場。机の下にすっぽりと収める。

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糸のストック。定番の糸は、ケースに入れて、その他の糸は収納の中に収めて使いやすく。

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窓からの景色。ミシンを踏みながら、見る景色。

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作業台からの景色。

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遠くに小高い山が見える.よく作業する機材達は窓の前に配置し、気持ちよく作業できる様に。

そしてそして、ビフォア、アフター。

【before】
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【after】
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となんとか、素人工作、行き当たりばったりながらも、無事完成。
空いた時間に進めて、一ヶ月近くかかったのだ。
その時間はとても長く感じ。やりたい事を抑えに抑えて工房に集中。

という訳で、工房が完成した現在は、冬眠あけの熊のように、飢えている。
簡易工房での作業は、砂場でサッカーの試合をするようで、きちんと作業出来る環境を切に
欲した1ヶ月だった。とにかくこれで、グラウンドで試合が出来るようになったのだ。

現在は小物が中心という事で、工房はいささか、立派すぎる感もあるが、工房は現在でなく、
未来を先取りして作るのだ。こんな事がしたい、あんな事が、という希望や理想を形にできるような
場所を作る。

新工房では、初めて芝生でプレーするサッカー少年のように、走り回ろうと思う。
しかし、工房が出来た矢先に、確定申告という、スーパー現実がやって来た。

工房も出来た事だし、そんな事も、スイスイとやってのけようと思う、
今日この頃なのである。

一応工房が出来たから、これが最終回になると思いきや、次回は「部屋を作る」を書こうと思う。
「仕事道具は全部工房に」なんてやってると、部屋には机とベッドのみという有様だし、
断熱材の効果も手伝い、殆どは、工房にこもっているから、部屋は手がつかず…

スカスカの我が家。通りすぎるだけの部屋。
もし、地球の生態を研究するウチュウジンが上空から僕を観察してるとすると、
この部屋は『廊下』と定義されるだろう。

ウチュウジンに『廊下』と呼ばせない為にも、手を入れて『部屋』にしていくのだ。

次回は『部屋をつくる編』である。今回の『風に吹かれて7割突入編』はタイトルを久々に見て
寒気がしたので、次回は、ストレートすぎるくらいストレートなタイトルでゆきたいと思います。


手創り市
http://www.tezukuriichi.com






【お財布のように工房を】その4


                                     written by ANDADURA 

こんにちは。ANDADURAの山本です。
記事も4回目という事で、当然ながら、工房もその分進んでおります。
「今日もどこかで工房が」作られております。

カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき

益子の若者は
朝もやの中で、工房を作っている
(※朝のリレーのもじりです。心地よい詩ですよね。)


さて、前回の記事の最後には、『床編』と書きましたが、改め『6割編』としました。
その辺りは、読んでゆく中で明らかになって行きますので、どうぞしばしお付き合い下さい。

さて、前回の続きです。

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これは木は、床材をコンクリに直接は敷けませんので、この木の上に床を敷いてゆきます。
木材店で3m50cmと長いものを購入。

木材店を見ると、木材と材木の違いを頭で一巡する癖がある、僕ですが、今回も、木材店の前で、
しばし考え込みました。

木材?材木?と。なんで、こうなるかといったら、おそらく自分の中で違いが分かっていないからで、
今回も、使える形にカットされた、木を木材、材料になる木を材木とぐずぐずと考える。
(未だに調べていない。)

そして、木材店の方に「こんな感じで組みたいのですが。」と言った所、
「基本的な日本家屋の作り方はね…」といろいろ教えて頂き、組み方を変更。

そして床はコンパネで考えており、
「ラワンと針葉樹があるけど、どっちにする?」
と見せてもらい。
「こんな木目が多いと、見られているようで、落ち着かないので、ラワンで。」
と床はラワン材に決定。

材料を購入し、のこぎりでカットし、早速、組んでゆきます。

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を経て

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組み上がりました。奥にミシンがあるので、まずは半分だけ組みます。

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半分、床を敷いて、奥のものを移動した所。
次は奥を組んでゆきます。

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先程と同じ手順なので、早送り、

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と床完成。なんだか殺伐とした写真、空き巣に入られた後の様。

と、とてもざっくりと床の行程でした。
細かい所を言えば、釘を買いに行ったおばあちゃん一人の金物屋さんが、釘を巻いてくれた
新聞紙がエロ新聞で、衝撃を受けたり、家の直角がきちんとしていない事を発見したりと、
(そんな細かい事ではないですね。)もろもろありましたが、細かく語ってゆくと、生い立ちから
語りはじめそうな僕なので、この辺りで…

そして、タイトルにもなっている6割の話。どこまでいっても完成まで6割の話。

コンクリートを敷いた時点で、完成まで6割、と思っていたが、恐らくは、希望的観測の6割。

ベースを組み上がった時点でも、完成まで6割。リアルに分析して6割。

床を敷いても6割。これは、やるべき事を発見し、先は長いぞと、改めて完成まで6割。

という訳で、今回の行程は、進んだ様で、結局完成まで6割。

悪魔の6割ロード。まったく嫌になっちゃうな。

最後にこの工房作りの仲間を紹介。
黒バケツちゃん。ジョイフル本田で2つデザイン買い。

コンクリを流す時も大活躍の彼。

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片口の形が良い。

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持ち手のつき方もグッド。
裏を見ると、ポーランド製の様で、ジョイフル本田の、取り揃えに畏怖の念を抱く。

というか、スーパー等に行った際に感じる、恐怖。
日本から、もしくは世界から、ここに集うモノ達。それを切らさない様管理するシステムに、
畏怖の念を抱いている。どんな管理システムなのか潜り込んでみたい欲求すらある。

という訳で、話がとびとびですが、
未だに6割なのです。どこまで進めば6割から脱せられるのやら…

ねえ、どれだけ歩きゃいいんだよ?
6割から脱せられるには。

ねえ、いくつの海を越えればいいのさ?
6割から脱せられるにはさ。
まったく、
どれだけ大砲の玉をぶっ放せばいいのさ?
6割なんて、この世から無くしちまうためにはさ。

ほら、その答はさ、あの風を見なよ。
風ん中にびゅうびゅう吹かれているじゃないか。

という訳で、次回は7割に突入編になればと希望を込めて、
次回のタイトルは『風に吹かれて7割突入編』で行きたいと思います。


手創り市
http://www.tezukuriichi.com






【お財布のように工房を】その3


                                     written by ANDADURA 

こんにちは。ANDADURAの山本です。
記事も3回目という事で、『どこかで工房が作られているんだな〜』とお昼休憩なんかに、
思い出して頂けていれば良いな、と密かに思っていたりします。

はい!今日も工房が作られていっておりますよ。
予想以上に行き当たりばったりで、だから、とても楽しく工房を作っております。
「もっと計画的にやんなよ。」とおっしゃられるかもしれませんが、
「ずっこけ3人組」を読むような、心持ちで読んで頂けたら幸いです。



さて、前回の続き益子富士です。
これは、工房の土を外に運び、コンクリートを流す分地面を下げたものです。
(益子富士などと、ひっぱた割には、地味。)

3年ぶりに車に乗りました。
初めてジェットコースターに乗る少年のような緊張した面持ちで、まずは、ブレーキを
アクセルの確認。左がブレーキ。右がアクセル。
右手でパンチを繰り出す、不良少年を左手で受け止める教師のイメージでインプット。
(先生に殴り掛かるなんて、なんて不良!)
いざ、走り出してみると身体が覚えていて、すんなりで、拍子抜け。

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車で運んだ、品々、砂利30袋とセメント10袋。

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パッケージの説明通りにかき混ぜてゆきます。調度良い度合いが分からないので
だいたいで進めてゆきます。

ここで、一つ目の間違い発見。

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コンクリートを流し込むと、こんなでこぼこに、
ここでどうしたもんか、と思っていると近所の方がやって来て、ラスクを頂く。

ラスクを食べながらの、作戦会議。

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まず、砂利を敷いて、モルタル(ジャリを混ぜないセメント)を流す作戦に変更。
「ジャリおじさん大作戦」ジャリジャリ。

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全体に砂利を敷いた所。その昔「このジャリが!」って悪態をつかれた事もありますが、
砂利ってそんなに悪いものではないですよ。
部屋の中に敷き詰められた、砂利はシュールレアリスティックで、なんとも壮快な気分。

そして、必死にモルタルを流し込んでゆく。練り箱に、セメントと土と水を混ぜ、
かき混ぜる。何回が重ねるとだいたいの兼ね合いが分かってくる。体得、習得。

8ターン目でようやく殆どにモルタルが行き渡る。(へとへと)

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最初の失敗箇所はでこぼこに…。
まあ、なんとか、床を敷く際にフラットにすれば良い、
とあくまで前向きに工房は作られるのです。

そして!

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我が家に現れた、木材の山。
3m50・が30本。これは何かと訪ねたら〜♪

という訳で、CMを挟むテレビのようなパターン(前回と一緒で芸が無い…)で次回に続く…


手創り市
http://www.tezukuriichi.com  






【お財布のように工房を】その2


                                     written by ANDADURA 

こんにちは。ANDADURAの山本です。
早速ですが、まずはこの写真をご覧下さい。



これは、益子に引っ越し中の電車で記した益子工房の青写真。

乗り物の中で記したという一点のみを取り上げると、
坂本龍馬の船中八策のようなものと、勝手に自分では思っていたりする。

こんな汚いものを船中八策と思い込むとは…と思われるかもしれません。
僕もそう思います。実に汚いスケッチだ事…と。

しかし、自分でコツコツやるのだから、誰かに伝える必要は無いのである。
勿論必要があればもっとましな絵を描きます。

新工房のポイントは、気持ちよく作業をする事。(漠然としてますね。)
極力ものは少なくする。パソコンの椅子と作業の椅子は一台でオッケー
な配置にしたり
ミシン椅子もそう。窓があるので、たまには景色が見れるようにしよう。

あとは、やりながら考える…

ここでひとつ、前の職場での話。
前の職場は30名程の革工房で、3つのフロアで制作しており、
各階にミシンが6台程あった。終了と共に掃除をするのだが、
1日使ったミシンたちは、おのおのが使いやすい様にする為、
少しランダムな配置になる。
しかし、終了の掃除では、ぴしっと90度にミシンをセッティングし直すのである。

ランダムな配置が使いやすいのに、ランダムを取り入れた配置を考えればいいのに…
と思った。

僕の工房が、ランダムさを取り入れるだろう。
こればっかりは、作業をしながらでないと分からない。
工房を整備するのは、効率よく作る為だから、動線が一番重要なのである。

そして、効率化というと眉をひそめる人もいるが、
気持ち良く動き、テキパキ出来る工房は気持ちが良い。
身体が喜ぶ効率化。

そして前工房で、何を効率化して、何をしないかには、ずっと考えていたから
それを試しながら、じっくり作ってゆこうと思う。
そして、そんな作り方には完成なんて無いのだから、さて、どうしたものか、である。

【そして、このブログのタイトルは『お財布のように工房を…』。そんな話は次回につづく…】
などと言っておきながら、まったく触れずにここまできてしまった。

上の話はお財布を作る話なのです、実は…と逆説的に締めてみたい気もするが、
まったく強引すぎる。

お財布は、何もお財布を作ろうと思って作っているのではなく、
その先のものことを考えながら、作る。使う人だったり、使われるシーンを…
そう、先にあるののを考えて作るのだから、工房と同じなのだ。

どんなふうに動き、どんな時に景色を見て、気持ちよく作業出来るように…
そんなふうに、お財布を作るように、工房も作ってみたいと思う。

そして、目敏い人は、「お財布にも完成など無いの」か?と聞かれるだろう。
それには、完成など無いと思っていた方が、完成に近づく事が出来るのだ、
と答えるだだろう。



そして我が家に現れた益子富士。この正体はいったい?
という訳で、次回は実際に作る所をご紹介出来ればと思います。

つづく…


手創り市
http://www.tezukuriichi.com  






【お財布のように工房を その1】


                                     written by ANDADURA 

はじめまして、山本です。
ANDADURAという屋号で、革小物を制作しております。
手創り市、ARTS&CRAFTでお会いした方もいらっしゃるかもしれませんが、はじめまして!

手創り市、ARTS&CRAFTでお世話になっている、主催の方より手創り市サイトで記事を書いて
みないか、とのお誘い。

というのも、少し話は遡り、以前工房訪問で、インタビューして頂いた時、「益子で制作したい。」
と淡い期待を語っておりましたが、ようやく、 物件も決まり、年明けのバタバタに紛れつつ、工房
を益子に移したのが、3日前の話。

益子では工房から自分で作ると豪語しており、それを聞いた、主催の方が、「工房を作るまでの
記事を書いてみませんか?」とのお誘い頂いた、という訳です。

勿論、少し考えて(何か決める際は2日寝かせるというインディアンの話を聞いてから、心は決まっ
ていても1日は寝かすという習性が身に付いてしまっており、)「書かせて下さい!」と答えたも
のの、どんな人が読むのだろうか、などと考えると筆はとまり、曇天が頭上に立ちこめるといった
様相、という訳で、楽しんで書かせてもらう事にします。

まずはここに来るまでの、引っ越しの顛末からつらつらと…

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引っ越し前の我が家、恐ろしい位、素早い引っ越し作業員の方にありがとうと言いたい位、
素早く引っ越し。2時間という素早い、作業時間は感傷に浸る暇はなく、あっけなく。

しかし、家を引き払い、次の家に向かう間の一日は、どこにも属して無いという感覚が、とても
心地よく、改めて思い返すと、高速のパーキングエリアが好き、だったりと通り過ぎてゆく場所、
事が無性に好きなのでした。

そして着いて2日目で、いきなりこの景色。そして雪が伝えてくれるように、この温度差よ。

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現在の工房の姿はといいますと、

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あくまでも、とりあえず制作出来る環境を整えただけで、上のミシンの部屋にすべてを移す予定。

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ミシンの部屋の半分は下が土で、ここにセメントを流す所から、工房制作がスタート。
この辺りをつらつら書いてゆきます。

劇的ビフォアアフターに準えると、上の写真達はビフォアですね、そしてさらに、劇的ビフォア
アフターに準えると、アフターは、観客の「おー」という声援を生み出さなければならぬ、事実
を思い出し、ハードルを上げたな、とどきどきしておりますが、自分の使いやすい工房にして
ゆきます。

制作もしながら、空いた時間で少しづつ、進めてゆきますので、1ヶ月になるか、半年かかる
かは未知ですが、どこかで工房が作られているんだな、とたまには思い出し、ご覧頂けたら
嬉しいです。

少しづつの変化ですので、「おー」という溜め息は出ないかもしれませんが、しばらくお付き
合い下さいね。

そして、このブログのタイトルは『お財布のように工房を』。
そんな話は次回につづく…
 

手創り市
http://www.tezukuriichi.com  






お財布のように工房を、はじめます

手創り市が取り組むウェブマガジン「 ∴ つ づ る 」。
手創り市、ARTS&CRAFT静岡、そしてアトリエ訪問でもお馴染のANDADURAによる連載記事「お財布のように工房を」をはじめます。
この連載記事は読んで字のごとく、お財布をつくるように工房を作ってゆくという事、その過程を文章と写真であらわしてゆきます。
ひとりのつくり手としてユーモア満載の記事になりました。
お楽しみください!

なお、本連載記事は週刊とし、全7回に渡って配信されます。
時期はさかのぼりますが予めご了承ください。
連載開始は6月19日から) 


バナーはこちら。手創り市HP下段に掲載されます。


ANDADURA
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手創り市
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