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∴ つ づ る 「248note」はじまる(9月29日)
- 248note(連載終了)
- 2011.09.29 Thursday
タイトル: 248note
著者 : 248 HP http://homepage3.nifty.com/248/
始まる。
仙台で日々、手仕事をしている248(nishiya)と申します。
248は
糸を紡ぎ、
草木で染め、
染め糸を織り、
織り布を縫って仕立てた
作品を創っています。
作品は主に手さげバッグ。
持つ人を引き立てる最高のパートナーとなって欲しいと願って創られています。
この【∴つづる】で、
248が
創ること、
感じること、
思うこと、
暮らすこと、
をつづっていきたいと思います。
試行錯誤をしながら、楽しみながら始めさせて頂きたいと思います。
248の手仕事の始まり。
248の手仕事の最初は糸を作ることから始まります。
最初、糸なんて、あるもの、というか、買うものだと思っていました。
なんというか、魚が、スーパーで売られている切り身の姿で泳いでいるんじゃないかっていう
あの感覚です。
どうやったら糸ってできるのか・・・
市販の糸をジ〜っと見る。
素人が出来るものじゃない気がする・・・
ある日、いてもたってもいられなくなり、東京吉祥寺にある原毛のお店へ。
・・・糸、作ってるよ。
普通の人が、・・・いや、普通よりおしゃれな人が、・・・いや、・・・
・・・要するに、伝統的な職人みたいな人じゃない人が糸を作っていたことに衝撃を受けたんです。
さっそく、スピンドルというコマみたいなものを購入。
原毛も購入し、いざ。
コマをまわすことで原毛が捻じれてまとまっていきます。
しゅるしゅるしゅ・・・
なかなか簡単にうまくいかない。
しゅるしゅるしゅるしゅる・・・
面白い!
しかもちゃんと糸が出来ている。
そして、なんとも言えない"味"。なんだかいい感じ。
今では、紡ぎ車という画期的な相棒を使ってシュルシュルと快適な糸紡ぎドライブをしているのです。
248の暮らしの始まり。
仙台市の街中から少し離れた丘。緑ヶ丘という場所に住む。
小さなかわいらしい平屋。
古い家で、窓は木枠。ネジ式の鍵。スキマ風。
庭には大きくてやさしい木。
春にはコブシの花。
夏にはアジサイの花。
秋には赤い実がなり、
冬にはひょっこりピンクのバラが咲く。
赤い実には鳥たちが集まり、また、年を越して戻ってくる。
車の上はトイレじゃないからね。
またおいで。
なんとも穏やかで優しい空間。
そして、2人で会議を重ねた、自分たちの手による改造計画。
畳だった部屋を、床に無垢の木を貼りフローリングに。
壁は白い漆喰を塗って、明るく、味のある壁に。
柱や窓枠はグレーに塗装。見違えた。すごく良い。
庭に綿花畑を作る計画も。種も準備。早く暖かくならないかな。
次の計画は・・・っと
どんどん好きになっていく。
大好きな家。
自分たちで育てていく家。
自分たちを育ててくれる家。
そんな恵まれた環境の中で248の作品は生まれます。
ーつづくー
・・・・・
宮城県仙台市に住む248さんの連載が始まりました。
すみません、早速一日遅れの更新でして・・・
誠に申し訳ございません。248さん、そして皆さま。
本連載は、毎週水曜更新となります。
どうぞ宜しくお願いいたします。
名倉
http://www.tezukuriichi.com
琉球折々、はじまり・その1(9月29日)
- 琉球折々(連載終了)
- 2011.09.29 Thursday
Savon doux TE SHI GO TO/aina
これからはじまる連載記事【琉球折々】は都内で活動していた手づくり石けんの作り手である
Savon doux TE SHI GO TO ainaさんによって綴られてゆきます。
ainaさんは現在沖縄に移住し、暮らし制作をしています。
石けんをつくることをはじめたきっかけ、東京で制作や様々な場所に出展して考えた事、そして
震災後に沖縄に移住された事、そんな事柄を私、名倉との対話形式でまずは進めたいと思います。
特にこの連載の導入部、これから対話する事では、ainaさんにとって繊細な事にふれますので、
読者の皆様にとっても苦しい部分もあるかともいますが、ひとりの作り手の背景にはこうした事、
考えがあると思いつつご覧いただければと思います。それではainaさん宜しくお願い致します。
話す人:aina→ ai 聞く人:名倉→ 名
名:まず自己紹介からお願い致します。
ai:「神戸生まれ、北海道育ち、東京で社会人になって子育て中に 沖縄に移住し、この度日本
縦断を達成したainaと申します」
名:そもそもの事をまずはお聞きしますが、石けんを作り始めたきっかけを教えて下さい。
ai:「もともとは、職場で廃油をせっけんに利用している方がいて、血液汚れが見事に落ちるのを
見て、「私も作りたい!」と思い教わって作ったのがきっかけです。ただ、今制作している石けんと
は質が異なり、廃油100%で作ったもので、見た目も地味で香り付けなどはしていない、本当に
「エコ」なせっけんでした。今作っているせっけんにレシピが移行したのは前田京子さんという
それはそれは有名な石けん作家さんの「お風呂の愉しみ」という本との出会いが大きく影響して
います。「お風呂の愉しみ」という本は、せっけんを作ることが趣味な方ならば誰でも一度は目に
したことがある、と言ってもいいのではないかというくらい有名な本だと(私は勝手に)思っています。
カラー写真は本当に少ない一見地味な本なのですが、前田京子さんの綴るせっけんの魅力に
一瞬でトリコになってしまいました。私が今制作しているせっけんは新しいオイルのみを使い、
オイルの性質によってレシピを組み立てて、せっけんのイメージに合わせて模様づけをしたり様々
な形に象ったり、植物から採れる精油(エッセンシャルオイル)で香り付けをしています。オイルの
組み合わせによって使い心地が驚くほど違うので無限にあるレシピを考えあぐねることも楽しく、
作ってから数カ月寝かせて使うのがいつも待ち遠しいのです」
名:数カ月も寝かせてから使うってゆうのには驚かせられますね。で、無限に広がるレシピという
のも、寝かせている間に新たな発想が生まれるってゆう事でそれって無理なく自然で楽しい作業
のような感じを受けました。石けんというと確か小学校か中学校の家庭科の時に作った記憶が
あります。廃油から作れる事を知った時には驚きましたし、実際には廃油なんかで作ってほんと
に使えるのか?って思いましたね。ainaさんのつくる石けんについてもう少し掘り下げてみたいと
思います。石けんにはtonyとかainaとかそうした人の名前のような様々な名前をつけていますが
それはどんなイメージで作られますか?太郎や次朗じゃあ違うってのはわかりますが…
それと、一概には言えないと思うんですが、ひとつの石けんを新たに作る場合にアイデアを練ると
ころから、実際に商品化(作品化)されるのにどの位の時間がかかってますか?
ai:「せっけんのネーミングについては「自分の好きな人・物」「自分の大切な人・物」にまつわるもの
にしようと初めから決めていました。そのほうが、作るときの思い入れもより深くなりますしより愛情
も込められるかなーと思ったからです。商品化するまでの時間は、種類によってまちまちですが、
試作を作ってからその良し悪しを判断するのに3カ月ほどかかるのでだいたい半年は少なくともか
けています。せっけんは、作ってから使用できるまで最短で1カ月と言われていますが、2カ月後、
3カ月後、半年後、1年後にさらに表情を変えてくれるので、それをじっくり味わいながら、レシピを
吟味しています。
名:驚いてばかりで申し訳ないなと思うんですが、半年後、一年後にさらに表情を変えるってのは
言われてみればそうか〜と思いますが、話を聞きながらウウンと唸ってしまいます。まあひとりの
男子としては、石けんは余計なものが入っていない無添加であればいいでしょって思うだけですが、
そういう話を聞かされてしまうと放ってはおけないですね。良い意味で。手創り市のような野外
のイベントやお店さんにも卸とかもしていたと思うんですけれど、というかお店さんには今も継続中
ですよね?そういった、自分の作った石けんで外の世界に出てみようと思ったのは石けんを作り
始めてどの位経ってからですか?ちなみに手創り市の出展しようと思ったきっかけも併せて教え
て下さい。
ai:イベントへの初参加は、自由ヶ丘のフレンチカントリーな雑貨イベントでした。はじめてせっけん
を作ってから5年目くらいだったと思います。手作りとは思えないクオリティーの高い作品が沢山
あり、目が釘付け、ハートマークになってしまいました。そこに参加されていたせっけん作家さん
(今は活動を休止されています)の存在を知り、「自分もこういった素敵な空間で出店してみたい!」
という好奇心から挑戦したのがきっかけです。手創り市へ初めて足を運んだのは、そのフレンチカン
トリーな雑貨イベントで出会った作家さんが、手創り市に参加していたので、遊びに行ったのがきっ
かけです。それまではフレンチカントリーな、女子ウケする「可愛い」を重視したイベントにしか参加
したことがありませんでした。手創り市の「職人技」「匠」「和」という雰囲気が市全体から伝わって
くるような素敵な空間を体験してすっかりトリコになってしまいました。そして、集客力が他のイベント
に比べると飛びぬけて人気があるのを知り、作家活動を広げるにはとても魅力的だと思い、参加さ
せていただきました。参加するだけではなく、お客さんとしてもっと長い期間 手創り市を楽しみた
かったなーと、今沖縄に来てとてもさみしく思います。
<つづく>
・・・・・
※次回の更新は翌週10月6日(木曜日)となります。
手創り市
http://www.tezukuriichi.com
健康より、yuta須原健夫(9月27日)
- 健康より (連載終了)
- 2011.09.27 Tuesday
yuta須原健夫 http://www.yuta-craft.com/
強くあるのは難しい。
僕らは二人共、気が弱い。
高校生の時のこと、心斎橋のゲームセンターで近藤と一緒にカツアゲをされた。
それが悔しくて、二人して空手を習い始めたけど、帯は緑色までしかいかず、
やっぱり弱いまま。
そんな近藤が、頭を丸めてテントを担ぎ、大阪から益子へと旅立った。
まだ肌寒い季節だった気がする。
前日に東京の僕の家に寄り、なぜか二人して、太鼓の番組をずっと見ていた。
その力強い太鼓の響きが、今から旅立つ近藤への応援歌だった……のかどうか
はわからない。
ただ、他人事ながら新しい何かがはじまるようで、僕はワクワクしていた。
益子に旅立った近藤とは、たまに電話で話をした。
益子で弟子入りをしようと思っていた親方から、断わられたこと。
それでも諦めずに、近くの山にテントを張って、何度も弟子入りのお願いに行って
いること。
どの窯元で話を聞いても、儲からないから陶芸家になるのなんてやめろと言われたこと。
ドラマみたいにはうまくいかないこと。
ある日の電話。近藤の声はいつもより弱々しかった。
家を借りたくても、益子に住んでいる保証人がいないと、借りられないと言う。
弟子入りも断わられたままだし、「もう駄目だ……。」そんな気持ちが伝わってきた。
電話を切った僕は、インターネットで代理保証人のことなどを必死で調べた。
「ここで諦めちゃあ駄目だ!なんとか、夢の入口に立って欲しい!」そういう気持ちがあった
のは当たり前だけど、それだけじゃ無かった。
何年もの間、作ったものがまったく評価されず、周りの人間はどんどん先に行く状況で、
気持ちがどん底にあった僕は、自分に一番近い人間である近藤が変われれば、自分も
変われるような気がしていたのだ。たぶん。
だから、ここで諦められるのは困る。単純に応援する気持ちと、自分勝手な望みを抱えて、
僕は必死にキーボードを叩いた。
何時間かして、再び近藤から電話があった。
弟子入りが決まったと言う。
最初、志願していた窯は、親方の年齢の問題もあり、結局、弟子入りできなかった。
でも「儲からないから陶芸家になるのなんてやめろ」と口を揃える窯元の中、ひとつの窯元の
おかみさんだけが「貧乏でも、やりたいことをやっていると幸せよ」と言ってくれたらしい。
近藤は、その窯元の親方を店でずっと待った。ずっと待って、ずっと待って。
やっと現れた親方に泣きながら「弟子にしてくださいッッッ!!!…」
と言ったそうだ。
親方はびっくりしただろうな〜。店にいる見知らぬ坊主頭が突然、べそかいて弟子入り志願し
てきたんだもの。
でも無事、弟子入りは了承されて、住むところも見つかって、近藤は少しだけ強くなり、一足先
に緑色の帯から卒業したのでした。
そして…実際には何も変わっていないにも関わらず、何かが変わったようよ気になった僕は、
緑色の帯をつけたまま益子に頻繁に遊びに行くようになります。
今思うと、近藤に甘えていたんでしょう。
そしてそれを知ってか知らずか、数年後に近藤から発せられた言葉
「おまえ、結果出すまで益子に来るなや」
事実上の益子出入禁止令。
だけど、ショックなはずのその言葉に、僕はやけに納得していたのでした。
ーつづくー
手創り市
http://www.tezukuriichi.com
TORONTO20110923
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- 2011.09.23 Friday
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手創り市
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