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  • 2014.02.15 Saturday

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週刊ロバビル・2月26日号


himaar HP  http://himaar.com/



ロバビルから、こんにちは。


このところ、店がまるで喫茶店のようです。

いや、喫茶部があるのですから喫茶店のようであってもいいですし、喫茶のお客さんが増えた

のはとても嬉しいことです。

ただ、店番は基本、妻一人なので、喫茶が忙しいと、品物をご覧になっているお客さんと

あまり話ができなくなります。

お客さんのようすをみて声をかけたり、作品や作っている人のことを伝えたり、使い方の

提案やプレゼント選びの相談など、そういう話ができない状況はとても不本意。

さらには、製作中の夫に「助けて!」の信号を送って手伝ってもらわなきゃいけないときが

あったり、おやつも早く売り切れるようになったのでおやつ担当の夫は頻繁にケーキを

焼くことになったり、そのぶん製作に集中できなくなります。

これは問題だ……。


まもなく春のイベントシーズンが始まり、私たちもいくつか出展の予定があります。

本当はもっとたくさん出たいし、初夏以降のイベントにも申し込みたいところがたくさん

ある……けれど、申し込む前に悩んでしまう。

なぜなら、イベントに出ると店を休まなきゃいけない。

店はあまり休まないほうがいいんです、収入の面でもお客さんに対する気持ちの面でも。

しかし、イベントには出たい、というか、出ないわけにはいかない。

イベント出展は、himaarにとって、より多くの人に作品を見てもらえる場であり、さまざま

な刺激を受ける場であり、himaar coffee & craftsにとっては新たな作家さんと出会う場

でもあるからです。

ああ、店を休まずにイベントに出ることはできないものだろうか……。


店で去年からやっているワークショップは、今年も引き続きやります。

ものづくりのワークショップは、もっと増やしたい。

ピクチャーレールの設置が完了し、展示会の予定もいくつか決まりはじめました。

ロックのライブと(会場は店がいいかどうか考え中)、“食と文化と音楽の夕べ”を開く

企画も具体的にあります。

ほかに、常連のお客さんと企んでいることや、日々思いつくやりたいことがたくさん。

全部やるけど、二人の体ふたつじゃ、どうしたって限界がある……。


これらの悩みを解決しようと考えると、どれも同じ方法にたどりつきます。

それは、つまり、そう、人を雇う。

しかし、これは今すぐには無理、と判断。

忙しいといっても毎日ではありません。どちらかというと暇な日のほうが多い。

人を雇えるほど儲かっているわけでは決してない。

……というか、あまり儲かってはいないです。

そもそも店を続けていけるかどうかだって、まだ1年たっていないしわからない。

このまま、ただ二人でやっていければ、それでいい。

でも、やりたいことはやれるようにやりたい。

必要なのは、工夫、考え方の転換、だろうと思います。


まずは週に1〜2回、おやつを作りに来てくれる人を頼むことにしました。

将来お菓子の工房を持ちたいと思っている身内なので、お互いにとってちょうどいいし

頼みやすい。

これで、夫はおやつ作りから解放されます。

夫が作るおやつはけっこう人気なので、たまには登場する予定ですが。


できることからひとつずつね。

とりあえずやってみる、というのが私たちの信条、なのか!?

……と気づいた今日この頃。


それでは、また来週。

ロバビルからでした。


写真は本文とまったく関係なく。リスにまかせて逃げていいのか、人間よ!と思った看板。

いや、こんなふうにリスを危険な目にあわせることのないよう、山火事を出さないように

しましょう、という意図なのかも。



※週刊ロバビルは毎週火曜日の更新となります。

手創り市






たゆたう日記・2月22日

そんなわけでみなさま、今週は映画です。

題して「シネマランキング2012!」(ぱくってます!)

映画、わたしは映画館で観る派なのですがみなさんはどうですか、そうですか、

ポップコーン食べながら映画館で観るの、なかなかよいですよ〜。

それで今回は、昨年公開の映画!しばりで1位から5位までランキングしてみようと思います。

あくまでもわたしが観た、去年公開の、ということでよろしくお願いします。

まだ観てないのもあって、スカイフォールや桐島、サニーなどなど、そこんとこ賛否両論、

やんややんやあってもなくても、さらっと許してくださいね。

それでは、いきます。1位から!


第1位『おおかみこどもの雨と雪』


細田守監督作品『おおかみこどもの雨と雪』です。

文句なし。生涯ベスト級!の映画でした。

すべての中でも1位かもしれないくらいすばらしかったです。

ひさびさにいい映画に出会えて幸せだと思いました。

泣くつもり全くなかったんですけど、映画が始まった瞬間から涙こぼれてました。

とてもうつくしい。

最後まで嗚咽をあげて泣きました。

わたしの他に観てるお客さん、お母さんと小さな子供の1組だけだったので、よかったです。

でもこれ子供向けの映画ではないです。

悲しい話でもない。

ええ〜だって、おおかみでしょ〜?アニメでしょ〜?とか言う人はもう、ほっぺたペチーン!

か、頭突きします。


わたしはDVD買っちゃいました。昨日ちょうど届いたのでこれ仕上げたら観ようと思います。

最高の映画です。細田守監督は天才です。



第2位『宇宙人ポール』


ほら、ね。

宇宙人でしょ、コメディでしょ、え〜

ってね、いや、わたしも思ってました。

でもね、だまされたと思って観てください。

なんかいいんですよこれ。ほんと。

ヒロインが年取ってますけど可愛いんです。そんで、ネタバレしますけど、ずっと父親の存在か

ら縛られ離れられず、変われずにいたヒロインなんですけど、ある日そこから飛び出して、どん

どん変わっていくところが、おおかみこどもともやや共通してる部分だと思うんですけど、

つまりは『自立』の話であって、子は、いつかは親から自立しなきゃいけないし、親も、子から

自立しなくてはならない。これは絶対にそうなんだけど、そこんとこ明るくポップに描いて

います。親だけど死んでなきゃいいや!ぐらいのポップさです。

まぁそんなに深読みしなくてもほのぼのと楽しめますし、いい意味で裏切られた作品。

心がぽかぽか暖かくなります。

 


第2位『ヒミズ』


2位はふたつです。選べなかったんで。

園子温監督作品『ヒミズ』です。古谷実原作の人気漫画を映画化した衝撃作。

賛否両論あるでしょうけどわたしは好きな作品でした。

たしかに、東日本大震災の被災地のシーンは取って付けたようであってかなり違和感が

ありました。だけどもそれを打ち消すくらいに、染谷将太くんと二階堂ふみさんがとにかく

良かったです。最高。

ヴェネツィア国際映画祭では日本人初となる最優秀新人俳優賞をW受賞。

父親役の光石研さん、『めがね(2007)』に出てる時になんだかすごく違和感感じてたんだけど、

やっぱりこうゆう極悪な役のほうがしっくりくるなぁっておもいました。

これも親と子の話でもありますね。ひどい親です。

ところでわたし、エキセントリック&残酷描写好きなんですよ、うひひ。

血がブシュー!とかも嫌いじゃないです。ホラーは苦手ですけど。

まぁ変態です。


で、


第4位『この空の花 長岡花火物語』


第4位は『この空の花 長岡花火物語』大林宣彦監督作品です。

すごいです。

なにがって全部。

なんじゃこりゃあ!ってなります。

大林監督、まじぶっとんでます。

75歳でこれ撮るってほんと化け物だとおもいます。

今まで観たことがない。これは映画史に残るとおもう。

すごすぎて感想言えないですけど、絶対に観てほしいです。

ほんとすごいから。

すごいもの観た〜ってなります。



そして、第5位!

『ドライヴ』


デンマーク出身の新鋭ニコラス・ウィンディング・レフン監督が手がけ、

第64回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した作品。


究極の純愛。切なくてクール、エッジ効いてます〜!

冒頭の、警察の追っ手から逃げる最初の5分、シビれます。

でもちょっと怖い。ほんとうに怖い。

暴力描写は(わたしでも)さすがに数秒間は目を伏せました。

いやぁ、なんかね。

ほんと切なくて哀しいですよ。

でも、いいんだなぁ。

すばらしいです。


(ヒミズとドライヴは、バイオレンス、残酷描写苦手な方はご注意ください。)



さて、シネマランキング2012!いかがでしたでしょうか。

いろいろご意見ご感想あるかとおもうんですが。

そうゆうのは事務局さんにパーンとぶつけてください。(うそです。)


映画って、ほんとうに面白いですね!

それでは。さよなら、さよなら、さよならー。


よい週末をお過ごしください!


※「たゆたう日記」は毎週金曜更新となります。

手創り市

 





ふたたび KITATODATORONTO ??



KITATODATORONTOを連載していた二人の絵描き、湯本さん町田さんの二人展が
栃木・真岡の喫茶店、salvadorさんで開催が決定!!

会期は3月30日〜4月29日。

今後特設サイトを作ってゆきますが、まずは二人のTwitterをつくりましたのでご案内
致します。是非ともご覧下さい。




(宜しければフォローミー)








週刊ロバビル・2月19日号


himaar HP  http://himaar.com/


ロバビルから、こんにちは。


先週金曜のタユタフさんの小説5冊、おもしろかったです。

こういう本の紹介って、本そのものに対して「おもしろそう、読んでみようかな」と思うことが

多いわけですが、紹介者が知っている人だったりすると(タユタフさんとお会いしたことはない

けれど)、本そのものへの興味と紹介している人への興味が相乗効果的にわき上がってますます

読みたくなり、おもしろいなあと思います。

まずは森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』を読んでみよう。


さて、こちらはちょっと本から離れて。

今週は、ところ変われば……という話を書いてみます。


妻は上京したてのころから「方言があまりないね」と言われていました。

このあたりの言葉は、語尾に特徴がありますが(〜っちゃ、〜けえ、など)、イントネーション

にはそれほど極端な違いがない、のかな?

方言だと思わずに使っていて、「それ方言だよ」と夫に指摘された言葉はいくつかあります

(ものさし→さし、とか)。

長年、妻の家族や友人と話すうちにすっかり“岩国弁つかい”になっていた夫ですが、こちらで

暮らしはじめてから“バリバリの地元の人”、特にご年輩の方とお話すると、まだまだ知らない

方言がたくさんあって驚いている今日この頃です(焼きたて→焼きだち、とか)。


方言、というか、このあたりでの意味と一般的な意味とが違う言葉も、いくつか見つけました。


たとえば「団地」。

団地、というと、数階建ての共同住宅が何棟もならんで建っているところ、そう思う人が多いで

すか?

岩国では違います。

小さな山を開拓して住宅地として整備されたところ、それが団地です。

アパートとかマンションみたいな共同住宅はありません。ぜんぶ一戸建て。

ほとんどが同じような見た目の建て売りか、というと、そうでもありません。

いろいろな家が建っています。

たぶん、よそでは「ニュータウン」と呼ばれるところと似ているのかも。

山口県は海からすぐ山、という場所が多くて平野が少ないので、こうした団地はわりと多いよう

に思います。


あと「スタンド」。

ガソリンスタンドも、スタンドと呼びはします。

そのほかにスタンドといえば、岩国ではお酒を飲ませる店です。

いわゆる「スナック」のこと。

岩国には飲食店、とりわけお酒を飲ませる店が多く集まっている地区がありますが、

「スナック」と書いてある看板はほぼ見かけません。

そのかわりに「スタンド」と書いてある看板はたくさん見ます。

私たちは二人ともお酒を飲みに店へ出かけることはほとんどないですが(食事のついでに飲む

ことはあるけど)、レトロな雰囲気でデザインがかっこよくて、「大人になったら行ってみたい

なあ(とっくにいい大人ですが)」と思わせる看板や店構えのスタンドもあります。

スタンドが集まっている通りは、ふだんは静かですが、金曜と土曜の夜、とりわけ給料日後の

週末はたいへんな賑わいになることもあって、その差にびっくりします。

かつては平日も、毎晩まいばん大騒ぎだった時代もあったと聞きます。


「スタンド」がある地方の人、いらっしゃいますか?


それでは、また来週。

ロバビルからでした。


写真は本文と関係なく。郷土料理の「岩国寿司」。瀬戸内海の魚がおいしい岩国ですが、岩国

寿司には海の幸はあまり使いません。使ってもさくらでんぶくらい。欠かせない具は岩国蓮根。

木枠に入れてぎゅっと押し、四角く切って食べる押し寿司です。




※週刊ロバビルは毎週火曜日更新となります。


手創り市

http://www.tezukuriichi.com

info@tezukuriichi.com






たゆたう日記(2月15日)


今週はわたしも好きな本をご紹介しようかなあ、ヒマールさんの記事(「週刊ロバビル」毎週

火曜日連載中!)を読んで、わたしもやりたくなっちゃった。

他人の本棚って気になるし面白いですよねぇ。うしし。

へー、タユタフさんてそんな感じかぁ、とか想像してもらいたいです。

ところでわたし本好きなんですけど、最近ぜんぜん読めてなくて、去年のお正月にお友達が

これ読みなよ!つって貸してくれた村上春樹さんの、最新だった、あの小説もまだ表紙すら

開いてなくて、つまりまだそっくり返していないのであって、なんだか気まずい、気まずい。

この場をお借りして謝ろう、これ読んでるかわからないけど、ごめんなちゃい。


さてと、それでは。

本といってもいろいろあるので、きょうは日本の現代作家、小説しばりで5冊、やってみます。

(順不同。)でもまぁべタといえばベタなのかなぁ。どうだろう。


ヘヴン センセイの鞄 神様 (中公文庫) 夜は短し歩けよ乙女告白 (中公文庫)



『ヘヴン』川上未映子

読み終わる頃、涙というかわたしの中の水やら毒やらいろんなものが目から溢れ、流れ出し、

止まらなくなるという不思議な体験をした。なんだったんだろう、あれは。

物語を説明しようとすれば逃げていく。

重い話だけれど、ぜひとも読んでみてほしい1冊。

ちなみにこれ、川上未映子さんにサインしてもらったんだ〜。じまん。


『センセイの鞄』川上弘美

映画は最悪だった。小泉今日子は嫌いじゃないけど、生々しくてフェロモンたっぷりで

ツキコさんとはかけ離れていた気がする。

原作がすごく良いのに映画でがっかりすることがほんとうに多くて、悲しくなる。

これはぜったいに、本で読んで欲しいです。


『神様』川上弘美

「くまに誘われて散歩に出る。川原に行くのである。」

この書き出しが秀逸。何度も読んだ、きゅんとくる物語。

神様ってタイトルもすごい。


『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

ヒロインがもう、かわいすぎてたまらんです。萌え。

読み終わってしまうのがもったいなくて、もったいぶって読みました。

たいせつに読みたい1冊。ファンタジー。

ああ、また読みたくなってきた。


『告白』町田康

河内音頭の“河内十人斬り”を題材にした町田康さんの小説。

主人公の熊太郎は、わたしでした。

自意識に翻弄され、ぐるぐるぐちゃぐちゃする様はとても他人事とは思えません。

すごくぶ厚い本ですが、面白いのでぺろっと読めます。しかしこれまた、もったいなくて

ちびちび読みました。

順不同と言っておきながら、これがベスト1です。

町田康は天才です。


ちなみに、湊かなえさんの『告白』も面白いですね。映画も良かった。

原作も映画もよかったのは、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』。

原作の本谷有希子さんは石川県出身の方です、本谷さんの本も好きです。


というわけでみなさま、わたしの本棚(小説)はこんな感じです。

ファンタジー好きなんですね。ちょっとふしぎな話が好きみたいです。

書き出してみてわかりました。

ああ、面白かった。

しかし、たしかになんかこれ、自分の裸を見られちゃったような気がしないでもないけど、

このパターンでいろいろいけるなーと思ったのでまた来週もやろうかなっと。



※「たゆたう日記」は毎週金曜更新となります。

手創り市