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  • 2014.02.15 Saturday

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週刊ロバビル4月30日号


himaar HP  http://himaar.com/



ロバビルから、こんにちは。


黄金週間真っ只中、みなさん、たのしんでますか?


店はゴールデンウィーク中も通常営業ですし、明けて11・12日の週末には姫路でのイベント

出展もあるので、私たちはふだん通り仕事をしております。

が、それでも、来店されるお客さんや通りを歩く人たちの、いつもの週末とはどことなく、

なんとなく違う、「うきうき」や「のんびり」が伝わってきて……

私たちもゴールデンウィークの雰囲気を味わっていますよ。


ところで。

先週のこの連載を、店のfacebookからリンクをはって紹介したところ、今までにない反響が

ありました。

facebookを見てくれている地元の人たちから、たくさんのメッセージが!

これまで「∴つづる」の連載を40回(!)続けてきて、きっと大勢の方が読んでくださって

はいるんだろうけど、出展なかまからを除けば、こんなふうに感想や意見をもらうことは

ほとんどなく、正直、読んでる人いるのかな?……と思うことさえあったので、単純に

嬉しかった。

しかもそれが、地元のことを考えている地元の人たちからの声ですから、嬉しさもひとしお。


今回のこの反応があっただけで、連載しててよかったな、と思えました。

みなさん、ありがとう。


そんなわけで、残りはどーでもいいから……というわけじゃなくて、ゴールデンウィーク

気分なので、今週はこのへんで。

約束の1年まで、もうちょっと続きますのでおつきあいください、週刊ロバビル。


それでは、また来週。

ロバビルからでした。


写真は、
静岡のユーカリカシテンさんの息子くんとお好み焼き(広島風。肉ぬき・うどん入り)。
ゴールデンウィーク前半、遊びに来てくれましたー。


※「週刊ロバビル」は毎週火曜日の更新となります。





たゆたう日記(4月26日)




タユタフ http://www.tayutafu.com


先日、骨董店で見つけた時代椀(江戸期)です。


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注目すべきはこの大胆な直し!斬新!

大きく欠けた箇所に、別の漆器の欠片を持って来て繋ぎ合わせる「呼び継ぎ」という方法で、

さらにこれは、細い針金のようなものでぐいぐいと繋いででいます。

そう、「継ぐ」というより、もはや「繋ぐ」という感じ。


う… な、なんてかっこいいんだ!

うっとり、まじまじ、じぃいいーっと食い入って見とれていると、骨董屋の店主が

安くしてあげるよーと言ってくださったので「ください!買います!」と、すかさず。

やった!

 

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漆器は壊れたら(修復して)全体に、塗り直し&塗り替えをしないと綺麗にはならないので、

陶磁器のように金繕いを施すことはほとんどない(と思う)。よって、このような直しに

なったのではないかと想像するのだけど、それにしても、男らしいというか、潔いというか

芸術的というか、遊び心? 惚れ惚れしちゃう。

この椀もじつは、すごいのだけども、この大胆な直しがさらなる景色となって、この椀の美しさ

を一層引き立てているように思います。


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いつかこのような直しもやってみたいものです。が、まずはできることをきっちりと。。


ところで、漆器って、大人になってから好きになってきたというか、良さがわかってきたと

いうか、わたしはそうです、みなさんはどうですか、そうですか。いいですよね〜、漆器。

ご飯を漆器で食べるのもなかなかいいんですよ〜。


さて、下の画像はわたしのお直し。お客様からお預かりしていた古染付の茄子型の小皿です。

子茄子が欠けてありませんでしたので、漆でコツコツ作り、金を蒔いて仕上げました。


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欠けた部分は「無い」わけですが、ある複数の点の延長線を想像しながら繋げてていくと、

ふしぎと元あった形が作れるのです。


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※「たゆたう日記」は毎週金曜更新となります。 

手創り市
http://www.tezukuriichi.com
https://twitter.com/kishimojinotori






週刊ロバビル・4月23日号


himaar HP  http://himaar.com/



ロバビルから、こんにちは。


先日のこと。

5回目となった写真のワークショップを終えて、講師の寺下さん、参加者のみなさんと

コーヒーを飲みながらおしゃべり。

なんのきっかけでそうなったのか忘れたけど、この岩国をもっと活気のあるまちにしたい、

住みたい・帰ってきたいと思えるまちにしたい、というような話になり……

12時にワークショップが終わってからその後14時近くまで、思いがけず熱いトークと

なりました。


ナガサキリンネが終わってから、頭の中でぐるぐると、心の中でもやもやと、お互いにまだ

言葉にならない考えを考え続けていた私たち二人。

私たちのやりたいこと、やれること、このまちにいいかたち……

それがなんなのかをずーっと考えていたのですが、この日の話でちょっとずつ、なんとなく、

その考えのゆく先が見えてきたような……、まだわからないような……。


で、それから数日がたって。

twitterのTLからの情報で、「ハンドメイドインジャパンフェス」なるイベントが開催される

ことを知りました。

そのホームページを見てみたら、協力に「手創り市」とありましたが、このことについては

手創り市の事務局からなんらかの発表があるでしょうから、さておき。


ホームページを見た限りの印象に過ぎませんが、これは良くも悪くも“東京のイベント”だな、

と思いました。

そして、このイベントについて思うことを二人であれこれ言い合っているうちに、

図らずも自分たちの中でもやもやしていたことがはっきりとわかった。


私たちが今、このまちにあったらいいなと思うこと、このまちでやりたいことは、

“お祭り”じゃないのだ。

打ち上げ花火みたいなでっかいイベント、ではない。

それを求めている人もいるだろうし、そういうのも必要かな、と思うときもあったけど、

まずやるのはそっちじゃないな。

日々がちょっとたのしくなるようなこと、ふだんの中にたのしみがあるようなこと、

断然そっちが先だ。


夫がいいことを言いました。

「店が、そうなればいいんだよね」

夫は説明下手なこともあって日頃よくわからないことを言うときが多いけど、たまにもの

すごくいいことを言う。

そうだ、そうだ、私たちには店がある。

ここが、ここに来てくれる人のたのしみになるように、やっていこう。

自分たちもたのしみながら、じわじわとたのしみをひろげていこう。

ここから始めればよいのだ、と気づいて、もやもやがすっきりしました。

よし。


それでは、また来週。

ロバビルからでした。


写真は、先日の土曜に開催した「版画工房みのむし」さんによるペーパースクリーン版画の

ワークショップ。

春のグリーティングカードをつくりました。

参加したみなさんはとてもたのしそうで、「とてもたのしかった!」と言ってくださり、

「たのしい人を見ているのはたのしい!」と私たちは思いました。

みのむしさんのワークショップは2回目ですが、これからも何回もお願いします。 

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※「週刊ロバビル」は毎週火曜日の更新となります。





日々のなかの真鍮に ある春の料理を(最終回)

夕顔 藤間夕香 http://www.fujimayuka.com

この記事が更新されるのは、

「日々のなかの真鍮に ある春の料理を」

が始まって2日目の20(土)。食事会の日。

今はその数日前で、食事会にむけて最終準備などなど しているところです。

春のさなか。

野菜を含め植物のざわめき、土のにおいを近くに感じる季節。

そのはじまりは、春であるように思う。

指先で料理と器を繋ぐ。

テーブルに運ぶ。

野菜を手にとる。

手にとった器を眺める。

庭の葉を、一枚そえる。

空間に並べる。

文字に書く。

日々、時間は平等に過ぎる。

今見ている風景が記憶に変わるのは、少しせつなく愛おしく。
季節はめぐるということ。

真鍮の器やカトラリーが、使う度に味わいと想いを重ねるように

この春の、料理や空間もそのようにあれたらよいな。

「日々のなかの真鍮に ある春の料理を」へ

願いをこめて。

rojicafe atoにて、

みなさまのお越しをお待ちいたしております。

yuta 須原健夫 http://www.yuta-craft.com

僕の作品は、あまり積極的ではない。たぶん。

決して消極的なわけではないけれど、それは観る人に強く訴えかけるものでは無く、

耳を澄ました時に遠くに聞こえるような、そういう類のものだと思う。

roji cafe atoは耳を澄ますことのできる空間だ。

静寂の中で、日常の中の美しさや自分自身と、いつの間にか自然と向き合っている

ことに気付く。

今回の展示「日々のなかの真鍮に ある春の料理を」では、そんな静寂がより濃密な

ものとして用意されていた。

搬入の日、そこに置かれていく作品達は、驚く程に空間にすっと馴染み、そして

拡がっていった。

食材と静かに向き合い、対話し、それぞれにあった調理法で素材本来の美味しさを

引き出す夕顔さんは、yutaの作品とも真摯に向き合い、その世界観を素直に表現する

ことができる空間を見事に作りあげてくださったのだ。

つくり手としてこんなにうれしいことはない。

そして、この記事がアップされる当日にはいよいよ、yutaのうつわを使った食事会が

開かれる。

その時もきっと、僕自身も気付いていないような、作品本来の魅力が引き出されるん

だろうなと期待に胸が高鳴る。

耳を澄まして観る。

耳を澄まして料理をいただく。

そんな穏やかな時間を共有できることを楽しみに、皆様のお越しを心よりお待ちして

おります。

・・・

「日々のなかの真鍮に ある春の料理を」

 yuta (真鍮) × 夕顔 (料理)

http://yuugao.jugem.jp/?eid=152

yutaの真鍮の暮らしの道具展と、

夕顔によるyutaの器をつかった春の料理 / 食事会を行います

【 会期 】

4月19(金)20(土)21(日)、

4月26(金)27(土)28(日)29(月・祝)

* 20(土)と27(土)は食事会(要予約)

手創り市

http://www.tezukuriichi.com

https://twitter.com/kishimojinotori






たゆたう日記・4月19日




タユタフ http://www.tayutafu.com


先週お伝えした「千体仏(せんたいぶつ)」について今週はもうすこし。

千体仏とは、1000体の仏像を彫刻したり描いたりしたもの、また、多数の同形仏像を

同一堂内に安置したものです。寺院の壁面、仏像の光背などにみられます。

調べていたら、愛知県津島市には円空さんが彫った千体仏が安置されている「千体仏地蔵堂」

なる素敵スポットがあるのだそうで、うひょ〜、行ってみたい!

また、秋田県には「万体仏(まんたいぶつ)」(!)ななななんと、13000体の

ホトケサマが安置されているお堂があるのですって〜。なにそれ!ちょう気になる!

連続(反復と整列)好きにもたまらないと思うな。

そうそう、そんな千体仏を3体、先週ゲットしたのだった、という記事でありました。

(記事一番下の画像のものです)


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千体仏地蔵堂(津島市デジタル博物館より引用)



わたし知らなかったんですけど最近じゃ、というかもうすでにかなり前かららしいのだけど、

「仏女」や、「仏像ガール」といった言葉があるほど、仏教(仏像)好きな女の子がたくさん

いらっしゃるのだそうです。

信徒であるとかどうとか関係なく、現代的な、独自の目線で仏教の世界感を感じたり、仏像の

鑑賞を楽しむ女性たち。

なあんだ、みんな好きなんじゃないか。わたし、遅れてるのか。

そういや、わたしのお友達にも数人いた。みんな仏女だ。仏像巡りに行ってくるの、と旅に出た

女ばかりだ。滝に打たれに行く子もいたっけ。(それは仏教と関係ないね)

そうだ、かの白洲正子さんも仏像ガールだったってことですよねー。さすがだ。

最先端をいっておられるね。

女の子は時折そうやって直感でモノを見、美を見いだす天才だと思う。


仏像を見て「かわいい〜!」と叫ぶ女の子たちに、どこが可愛いのかさっぱりわからんと首を

かしげるおじさんたち。同じものを見ても、見えているものは違うのだろうなぁ。

だって。かわいいものはかわいいのだ。


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骨董女子も増えたらいいのに。なむなむ。


※「たゆたう日記」は毎週金曜更新となります。 

手創り市
http://www.tezukuriichi.com
https://twitter.com/kishimojinotori